鹿児島清水城・山城調査整備保存活用事業推進協議会(仮称)

上町維新

2012年07月20日 16:45

鹿児島清水城・山城調査整備保存活用事業推進協議会(仮称)

上町地区は「かごしまの町・発祥の地」といわれています。
それは、三州(薩摩、大隅、日向)守護職・島津氏の本城、清水城の城下町としてその礎ができたことに由来します。
第7代大隅守護・島津元久公は、はじめ東福寺城にはいりましたが、居館を構えるのには狭険であるとして、至徳年中(1384~1387)清水城を築き、嘉慶元年(1387)居を移しました。

清水城は山城(大興寺岡)と山麓の居館(清水中学校敷地)を中心とする典型的な・初期の城下町の形態を備えていました。(「鹿児島市史」および「鹿児島のおいたち」・鹿児島市発行)

以後、室町時代を通して三州守護職を世襲し、奥州島津氏14代勝久公に至るまで、8代・約160年間、守護大名島津氏の居城として存続しました。
いわば、上町地区、ひいては、鹿児島のまちのはじまりのシンボル的記念の遺産といっていいでしょう。
(東福寺城、内城とともに)廃城となった後も、昭和30年代まで、食糧難を救う山畠として、また、シラス崖を利用した防空壕跡にみられるように、地域住民の命を守る山城としての役割を果してきました。

また、今年、創立百周年を迎える清水小学校の校歌にも『山松高き清水城、仰ぐもゆかし城跡に、星霜移る四百年…』と詠われており、山城跡北端・葛山には、「清水国民学校葛山錬成道場」建設記念碑も建てられています。大龍小学校は、学校農園として城跡の一部を利用したこともありますし、清水中学校部活動のランニングコースとして活用されてもきました。

鹿児島市教育委員会による発掘調査も試みられましたが、現在では、わずかに水道局・九州電力の作業路が通るのみで、全山薮化しています。

上町地区、鹿児島市に居住するものとして、この『清水城』に光をあて、上町地区、鹿児島市の発祥の歴史遺産として、整備・保存・活用できればと考え、ここに皆様のお力添えをお願いする次第です。

下記の通り、「鹿児島清水城山城部調査整備保存活用推進協議会く仮称)」を設立して、整備事業を進めてまいりたいと存じます。

あなた様(貴団体)にもご賛同いただき、是非とも協議会設立にお力添えいただきますようお願いいたします。

平成24年7月吉日 
発起人 上町の歴史と文化に学ぶ会会長 肥後 吉郎
上町タウンマネジメント代表 内村文泰
上町維新まちづくりプロジェクト代表 春山 亮
南九州城郭談話会会長(国際大学名誉教授) 三木 靖

※進協議会の内容 (案)
1、(推進事業名)「鹿児島清水城山城跡調査整備保存活用推進事業(仮称)」

2、(推進組織)  「同上推進協議会(仮称)」

3、(実施事業)  
(1)調査①曲輪群、堀切、空堀等調査②文献、聞き取り調査
(2)整備①みちづくり②曲輪群の藪・竹木の伐採③案内板・開設版の設置
(3)案内体制づくり「ガイド養成講座」の開設(4)広報・周知(5)募金協賛金の募金

4、(実行組織)  協議会の下部に事業推進体となる委員会を設置。
(1)調査・整備委員会(2)ガイド養成委員会(3)広報・募金委員会

5、(運営経費)  連絡・通信、案内板設置等の運営経費として、協議会加入団体および個人に会費を、事業趣旨賛同者に協賛金をお願いする。年会費団体:5,000円個人:1,000円 協賛金随意

6、(将来構想) 『清水の森』づくり構想(新たな地域資源として)
(1)櫓台(展望台)の設置
(2)自然と触れ合う里山づくり・ツリーハウス・炭焼き・蛍の飼育・竹林整備・桜、梅、栗等植栽・から芋、野菜等栽培(市民農園)

協議会設立総会の日程
1、日 時  平成24年7月21日(土)午前10時~12時
2、場 所  稲荷町公民館(清水中学校体育館側・裏門向かい) どなたでも参加できます

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